TALLY / PRACTICAL GUIDE
歌詞の音数を数えるには?文字数とモーラ数の違い
文字数が同じ歌詞でも、歌うと長さが違って感じられることがあります。まず意図した読みの音数を確認し、そのあとメロディーに乗せて歌ってみる。TALLYは、その最初の確認を助けるツールです。
漢字の字数ではなく、読みから数える
「今日」は漢字では2文字、読みの「きょう」はかなで3文字です。一方、モーラで区切ると「きょ・う」の2つになります。小さい「ゃ・ゅ・ょ」は前のかなとまとまり、次の例では「っ」「ん」「ー」はそれぞれ1モーラとして数えます。
| 表記 | 文字数 | モーラ数 | 区切り |
|---|---|---|---|
| きょう | 3 | 2 | きょ・う |
| がっこう | 4 | 4 | が・っ・こ・う |
| しんぶん | 4 | 4 | し・ん・ぶ・ん |
| キャット | 4 | 3 | キャ・ッ・ト |
| コーヒー | 4 | 4 | コ・ー・ヒ・ー |
短い練習文をTALLYに入れる
次の練習用の文をエディタに貼り付け、作詞モードに切り替えて「行末モーラ」を表示します。
きょうも そらを みあげる
各行のモーラ数は3・3・4、合計10です。かなの文字数は4・3・4。「きょうも」の小さい「ょ」が、文字数とモーラ数の差になっています。メロディーのひとまとまりごとに改行すると、行の長さを比較しやすくなります。
今度は「きょうも」を「あしたも」に変えてみてください。最初の行は4モーラになります。それが曲に合うかどうかは、実際のテンポで両方を歌い、子音や母音の変わる位置を確かめて判断します。
モーラ数と音符の数は別に考える
モーラは曲の拍数や音符数と同じものではありません。ひとつの母音を複数の音符に伸ばすことも、1拍の中に複数の音を収めることもあります。数がそろっていても、言葉のアクセントやフレーズの切れ方が自然に聞こえるとは限りません。
漢字と小書き母音に注意する
TALLYは、漢字を読みに変換してから数える仕組みではありません。人名や複数の読みがある語は特に、歌いたい読みを自分でかなにして入力してください。モーラ計算では、対応する長音記号を除き、かな以外を無視します。ここでの例は全角かなを使っています。
「小書ァを1拍」は「ァ」「ぇ」などの数え方を変える設定です。オフなら「ファ」は1モーラ、オンなら2モーラになります。比較中に条件が変わらないよう、原稿に合う数え方を決めて使ってください。
最後は歌って、原稿を保存する
確認が終わったら提出したい表記へ戻し、メロディーに合わせて歌ってみましょう。完成稿はTXTでも書き出します。ブラウザの一時保存だけに頼らず、歌詞のファイルを残しておくと安心です。