TALLY / PRACTICAL GUIDE

歌詞の音数を数えるには?文字数とモーラ数の違い

Raito Studio Tools ·

文字数が同じ歌詞でも、歌うと長さが違って感じられることがあります。まず意図した読みの音数を確認し、そのあとメロディーに乗せて歌ってみる。TALLYは、その最初の確認を助けるツールです。

漢字の字数ではなく、読みから数える

「今日」は漢字では2文字、読みの「きょう」はかなで3文字です。一方、モーラで区切ると「きょ・う」の2つになります。小さい「ゃ・ゅ・ょ」は前のかなとまとまり、次の例では「っ」「ん」「ー」はそれぞれ1モーラとして数えます。

TALLYで小書き母音の分割をオフにした場合の例
表記文字数モーラ数区切り
きょう32きょ・う
がっこう44が・っ・こ・う
しんぶん44し・ん・ぶ・ん
キャット43キャ・ッ・ト
コーヒー44コ・ー・ヒ・ー

短い練習文をTALLYに入れる

次の練習用の文をエディタに貼り付け、作詞モードに切り替えて「行末モーラ」を表示します。

きょうも
そらを
みあげる

各行のモーラ数は3・3・4、合計10です。かなの文字数は4・3・4。「きょうも」の小さい「ょ」が、文字数とモーラ数の差になっています。メロディーのひとまとまりごとに改行すると、行の長さを比較しやすくなります。

今度は「きょうも」を「あしたも」に変えてみてください。最初の行は4モーラになります。それが曲に合うかどうかは、実際のテンポで両方を歌い、子音や母音の変わる位置を確かめて判断します。

モーラ数と音符の数は別に考える

モーラは曲の拍数や音符数と同じものではありません。ひとつの母音を複数の音符に伸ばすことも、1拍の中に複数の音を収めることもあります。数がそろっていても、言葉のアクセントやフレーズの切れ方が自然に聞こえるとは限りません。

漢字と小書き母音に注意する

TALLYは、漢字を読みに変換してから数える仕組みではありません。人名や複数の読みがある語は特に、歌いたい読みを自分でかなにして入力してください。モーラ計算では、対応する長音記号を除き、かな以外を無視します。ここでの例は全角かなを使っています。

「小書ァを1拍」は「ァ」「ぇ」などの数え方を変える設定です。オフなら「ファ」は1モーラ、オンなら2モーラになります。比較中に条件が変わらないよう、原稿に合う数え方を決めて使ってください。

最後は歌って、原稿を保存する

確認が終わったら提出したい表記へ戻し、メロディーに合わせて歌ってみましょう。完成稿はTXTでも書き出します。ブラウザの一時保存だけに頼らず、歌詞のファイルを残しておくと安心です。